アラカルト

起きても起きても同じ悪夢をみてしまう怖さ

起きても起きても同じ悪夢をみてしまう怖さ

「えっ、いい夢だったのに!」
夢から一度眼が覚めてしまうと、続きがみたい!と思ってすぐに寝ても、その続きをみられること、ほぼないですよね。
なかには、成功したって人もいるかもしれませんが、ドラマの続きのようにはみられないもの。

夢ってそういうものだと思っていたのに、何度目覚めても、眠りに入ると全く同じ夢がはじまるという経験が僕にはあります。夢に取り憑かれた恐怖です。

リピート再生される負傷兵の夢

インフルエンザで高熱を出し、寝込んでいた時です。
こんな夢をみました。

私は、潜水艦か戦艦に乗務している海軍の一員でした。日本人ではなく白人の青年でした。
整備中にトラブルがあったらしく、私は負傷し高熱でぐったりしています。
私は両脇をかかえられて、医務室ではない狭い部屋に連れて行かれ、備え付けられた簡易ベッドに寝かされました。枕の傍にあった木製の箱の上にコップ1杯の水を置き、彼らは鉄のドアを閉めて出ていってしまいます。
そこでしばらくうなされて寝ていたのですが、突然の衝撃が船内を襲いました。
続いて部屋の外の廊下を走る足音、どなる声、警報音が鳴り響いています。
ドアの隙間から、廊下では赤いライトが点滅しているのが漏れています。
「なにがあった?」
体を起こして部屋を出ようと思っても、体が動きません。
「おい!どうしたんだ!」
大きな声を出そうにも、体に力が入らず、弱々しい声しか口からでません。
けたたましい警報音と騒音。
「なんの音だ?」「沈むのか?この船は攻撃されたのか?」
私は必死で声を出します。「俺はここにいる!誰か、助けてくれ!」「誰か!」「俺はここにいる!」
ずっとずっと叫び続けているのだけど、誰も狭い部屋の鉄のドアを開けてくれる者はいない。

切迫した状況の夢です。
高熱でぐったりしているから、負傷兵の夢をみた。はじめはそう思っていました。

しかし。トイレに起きてまた寝ても、食事をしてまた寝ても、しばらくテレビをぼんやりみてまた寝ても、まったく同じ夢がリピート再生されるようにはじまるのです。

これはどういうことだろう?
これは夢なのか?もしかしたらこれは本当にあったことで、負傷兵の無念な思念が、高熱で弱った僕の脳波と時空を超えて波長があってしまい、くりかえし再生を送り続けているのか?
怖かった。いつまでこの夢は続くのだろう。この夢を見続けることで、僕はどうなってしまうのだろう。

その夢が現れなくなったのは、最初に夢をみてからまる1日経過してからでした。

この夢はなんなのだろう?

夢は、起きている間の五感を記憶として最適化・再構成して脳へ格納するとき、その処理をモニター監視しているようなもの、と説明された方がいました。
起きている間は膨大な五感情報が入ってきます。その場で記憶されるものも含め、膨大な情報は、コンピュータでいえばキャッシュに一時保管され、寝ている間に関連付けや共通化などの自動処理を行って脳へ格納されるという考え方。比喩がコンピューターであることもあってわかりやすいです。

自分の経験ばかりでなく、映画などの疑似体験も含めて五感情報といえば、行ったことのない場所が舞台になる夢もなんとなく理解できます。

でも、壊れたCDを再生しているように同じ夢がリピートされるのって、なんなんでしょう。
高熱で、脳が普通でない状態であろうことはわかります。記憶の情報処理が壊れた状態?とも考えられます。
衝撃的な体験から、その体験が繰り返し悪夢として襲ってくる、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の場合とはあきらかに違います。体験していない場面だし、夢に取り憑かれていた1日以降、一度もその夢をみることはありませんし。

やはりこれはスピリチャルな方向でしょうか。
先ほど書いたように、過去にあった実際の出来事の思念が、同じような状況にある自分と波長があって、時空を超えてリンクしてしまったか。
本当にあったことかどうかは、視点があまりに個人レベルで断片的なため、調べようもありません。

ここですぐに「前世の記憶」に思いがいかなかったのは、海軍の兵士だった夢をその時以外みたことがないから。
もし「前世」がからんでいるのなら、ほかにも海とか軍隊とか、何か関連した夢みてもいいのでは?と思うんですけど、それはないんですよね。

この夢は鮮明に覚えていて、僕自身の記憶の1つとなっています。
夢の不思議なところは、「私」という意識の存在が、必ずしも現実の自分の肉体でない場合があること。
負傷兵は、たしかに「私」でした。「私」の意思で状況に怯え、見捨てられている絶望を感じてました。
都合よく言語は日本語でしたけど(笑)
映画を観ているように、客観的にこのシーンを見ているわけではなかったのです。
今思い出しても、その時の切迫感は、リアルに自分の中に蘇ってきます。

高熱から逃れたい一心から、通常の夢をみるプロセスを通さずに、「私」という意識が創り出したもうひとつの世界。その創造世界は、過去に起きた出来事によって生まれた強烈な思念が、時空を超えてリンクしたもの、そう納得しています。

あなたも同じような経験あるでしょうか。

ABOUT ME
二ゴ
うつ病になったのは10年前。それから復職、再発の休職を繰り返し、気づけばもう50代。元の自分に戻るのではなく、別の新しい自分にならなきゃともがいて生きてる最中ですけど、同じようにシンドイ思いをして生きてる人にむけて、少しでも励みになりたいとブログを始めました。