お盆です。
ご先祖様が、あの世からこちらの世界に帰ってくる期間とされています。
ひととき先祖の霊とともに一緒にすごす数日間。
地域によって異なりますが、だいたいは8月13日〜16日(東京は、7月15日前後)がお盆Days。
それにあわせて、日本では夏季休暇をこのお盆に合わせて取る風習が長く続いてきましが、今ではお盆関係なく、みんな一斉に休みをとりやすい時期って感じですよね。
暑い夏の数日間、仕事から離れて過ごすことが許されているのは、ありがたいこと。
もしお墓参りする機会があるなら、ご先祖様云々より、自己満足なのかもしれませんが、癒しの気持ちを得られるかと思います。
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お盆にお墓参りする習慣
お盆にお墓参りをする習慣って、子供の頃にそういう過ごし方としてきたかどうかに寄りますまね。
お墓参りに出かけないにしても、家にある仏壇に飾りをして、ご先祖様に手を合わせてお盆を過ごした経験のある方もいるでしょう。
私の場合、実の父母を亡くしていますから、お墓参りに行くことは父母にご挨拶するような気持ちになります。
しかし一緒に過ごした家族がご存命中ですと、顔も知らないご先祖様に対してお参りすることになりますよね。お墓をキレイにして、お花を供え、お線香をあげ、手を合わせるという行為は、行事のように思えるでしょう。
それでも、ご先祖様は見てくれている(はず)。
ご先祖様がいなかったら、ここにあなたは生まれていなかったかもしれないってことを、感謝する気持ちで手を合わせましょう、と代々伝えていきたいものです。
お盆は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という先祖供養の儀式から来ている、日本古来の信仰と仏教行事とが結びついた行事です。日本人の心の1つですから。
親に感謝と謝罪、そしてスッキリ
先にも書きましたが、私の場合は亡くなった父母に挨拶するような気持ちで墓参りをします。
いつも見守ってくれてありがとう、と声をかけ、こんなふがいない息子ですみません、とつい謝ってしまいます。
心のどこかで、自分は親の期待に応えられているのかな?という思いがあるんですよね。
自分の人生は自分のものだと分かっていながら、親の存在を意識すると、なにか心の迷いが湧き上がってしまうのです。
もちろん亡くなった人になにかを解決してもらうことなど思っていませんが、心に迷いがあるのを自覚すること、それでも見守ってくれていることへの感謝を告げることで、いつも心なしか気持ちがスッキリするのです。
心の浄化作用とでも言うのでしょうか。
今生きていることの偶然の重なりを改めて感じることもあります。
スピリチャル的にどういう作用があるかは専門家にお任せしますが、すごくポジティブな行動であることは実感しています。
お墓の存在
私の場合、すごく幸運なことなのですが、お墓は都内にあって電車でも行きやすい場所にあります。
お墓参りに行きましょう!と気軽に書けるのも、その環境があるからですよね。
お墓は郊外の霊園にあって、車で1時間以上走らせないと行けないとなると、お盆という機会でもないとなかなか足を向けるのは難しいと思います。
子供の頃から、漠然とご先祖様と父母の眠るお墓に入るのが当たり前のように思っていました。
それが、人生の折り返し点を過ぎて、自分の終わり方をリアルに想像できるようになると、子供もいないこともあり、樹木葬がいいかもなと思うようになってきました。
近年、子供たちにお墓の管理負担を負わせたくないと、樹木葬や合同葬など特定のお墓を望まない方が増えています。葬式も家族葬でシンプルに、というケースも多くなっています。
高齢化社会で、これから生まれてくる人より死んで行く人の方が多くなります。
自分の人生の終わり方を、できるだけシンプルにしたい、周りに迷惑をかけたくないからという傾向は強くなっていくと思います。
お盆という日本古来からの風習も、これから変わっていくでしょうね。