うつレポ

うつが自分のアイデンティティとは認めたくない!

うつが自分のアイデンティティとは認めなくない!

私は、うつを抱えながら、会社で働いています。

症状がひどくなってしまう冬の数ヶ月間は、家から出ることができなくなり、半月ほど会社に出られなくなってしまいます。

朝の数時間、気力がゼロになって体調不安定で動けないことが日常的にあります。
また台風など気圧が急に変わる日や、季節の変わり目にも体調が悪くなって、動けなくなってしまいます。

ですが、それ以外の時期は休みがちで遅刻が多いながら、仕事にあたることができます。

仕事ができてると思ってるのは自分だけで、雇っている側としては、訳あり社員認定されてると思うんですけどね。
それでも続けられるのは、ありがたいことです。
だから、不足気味の気力とエネルギーを寄せ集めて、すべてを仕事に向けています。
結果的に、会社へ行って仕事をすること以外は、エネルギーが残っていないことがほとんどです。

ダメダメで動けない時間の穴を埋めるため、家で仕事に必要な知識や情報をインプットしようとは思うんですけどね。
気がつくと、ツイッターのうつ用アカウントを見ていたり、うつについての記事や本を読んだり、うつのことばかりを考えてたりするんです。
それに気づいた時、愕然としてしまいました。

私の中で、うつであるってことの占めている割合が大きすぎるかも。
もしかして、うつであることが僕のアイデンティティなのか?

うつが自分のアイデンティティだなんて認めない!

「うつになっている自分ってちょっとかっこいい? 実は気に入ってるんじゃないの?」
そんな心無いことを以前言われたことがあります(怒)

本来持っている自分のスペックを発揮できないこの状態を、かっこいいなんて微塵も思えません!
もっと早くに自分の生き方を見直すきっかけがあれば、うつになんてなりたくなかったのが本音です。
でも、うつのことばかり考えたり、興味を持ってしまうというのは、うつに夢中なんじゃないか?
それはちがう。ちがーう。

うつが一番重い状態から回復してくると、自分の症状をきちんと理解しようと、自主的に調べるようになってきませんか? 改善方法があるのか、どんな考え方の変化が必要なのかの情報を、貪り食う時期があるように思います。
それなり、この分野に詳しくはなります。

この段階で注意すべきことがあります。気をつけてください。
本に書かれた症状と自分の症状にギャップがあるのはなぜ?と考えて、自覚がないだけで実はそういう症状もあるのでは?と、一般的な症状に近づこうとしてしまうこともあります。
うつの症状は人それぞれ。本に書かれている症状通りでない部分があっても、医師から診断を受けたのなら、それがあなたの「うつ病」なのです。

うつになると、それまで夢中だった趣味に興味がわかなくなってしまう傾向があります。
その反動か、自分のこと、うつのことにのめり込んでいっちゃうんですよ。
それまであまりに自分のことを知らずに生きてきたことが、次々と分かってくるものだから、愕然としちゃいます。
もしかして、今まであまりにも自分のことを知らず、ボーッと生きてきたんじゃないか?
これまでの考え方、生き方を見直さないと!
うつになってしまうような生き方を改めて、別の人生を歩むようにならないと。
そんな使命感を抱くようになるんですよね(私も含め、そういう人が多いって話ですけど)

学ぶのは良くなってからの方が頭に入るよ

ここからは生き方の模索となります。
病気に関連する本をひたすら読むようになったり、考え方の修正のため、心理学を学ぶ人もいるでしょう。
他の患者の言葉に耳を傾ける人もいますし、スピリチャルな方向へ行ってしまう人だっているかもしれません。

でもね、残念ながら、うつがまだ良くなっていない状態での読書は、頭の中に残らないです。
いろいろ図書館で借りて読書をしたという記憶はあっても、読んだ本から何を学んだかははっきり覚えていないのです。

焦らなくても大丈夫です。
もっと良くなってくれば、ちゃんと頭に入ってくるようになります。

うつ以外に夢中になれるものを模索する

熱中してる趣味がある人は、うつになりにくい、という傾向があるようです。

すでにうつになって、趣味に興味がなくなってしまった状態では、新たに熱中するものを探すのは難しいですよね。
それに、うつになってしまったってことは、それまで持ってた趣味って、実は熱中してなかったのかな?と寂しい気持ちになってしまいます。
うつを病んでしまうと、日々仕事や生活するという日常を普通に乗り切ることで、いっぱいいっぱいになっちゃうんです。疲れ切って、趣味まで手を伸ばす心の余裕がないんです。

どうしてもネガティブな考えに流れていってしまいがちなので、ポジティブな解釈に変換していきましょう、物事考え方次第!
うつに関する本やネット記事には、そう書かれています。
一気に反対の考えに向かうのではなく、今考えることに+1だけいい方向の可能性を加えていくなど、段階的に試みていくのが現実的です。何事も焦って一気にやるのは禁物です。

うつ以外に夢中になれるものを手に入れるため、小さな小さなステップを積んでいけばいい。
自分勝手だ、社会を舐めてる、と批判が上がっても、良くなっていくための途中経過ですから、自分の心の声に素直に従っていいと思っています。
それは心理学や福祉の勉強かもしれないし、筋トレかもしれないし、田舎での隠居生活かもしれない。
脈略がなくても、ずっと先にあるものの伏線かもしれないし、そうでないかもしれない。現時点ではわからないけれども。

表と裏のバランスがよくなればいいな

嫌なことがあった時、そのことばっかり頭に浮かんできて、なかなか離れてくれないことがあります。スルーできちゃえば楽になるのに、嫌なことに囚われてしまい、ネガティブな気分をいつまでも引きずってしまう。
嫌なことから何かプラスになるような点を見つけて、ネガティブ気分にストップをかけられたらいいですよね。
だから、うつのことばかり考え続けていたら、いつまで経ってもうつが良くなっていかないように思えます。
うつがアイデンティティになっちゃダメなんですよ、やっぱり。

うつが自分のアイデンティティだなんて認めてやるか!という思いで、うつ以外の自分の軸を強固にしていきたいです。

もしも可能なら、うつである自分を一旦切り離して、SNSの裏アカウントのように、存在はしているけど、表には出ない部分にさせて、うまいこと住み分けと共存ができればいいんですけどね。
でもうつの症状が抑えられた安定期が長くなれば、自然とバランスよくそうなっていくようです。
焦らず、待ちましょう。

最後に、もう一回言います。うつが自分のアイデンティティだなんて認めない!

ABOUT ME
二ゴ
うつ病になったのは10年前。それから復職、再発の休職を繰り返し、気づけばもう50代。元の自分に戻るのではなく、別の新しい自分にならなきゃともがいて生きてる最中。同じようにシンドイ思いをして生きてる人にむけて、情報共有できればとこのサイトを始めました。あなたは一人じゃないよ♪