うつレポ

うつの人は気象変化でも体調が悪くなることがあるよ

うつの人は気象変化でも体調が悪くなることがあるよ

気圧、温度、湿度といった気象の変化によって起こる体調不良を、「気象病」と呼びます。
代表的な症状は頭痛ですが、めまい、全身のだるさ、肩・首・背中のこり、喘息、古傷の痛み、関節痛、しびれ、神経痛など、人によってさまざまです。
体質的に気象の変化に敏感な人は一定数いて、頭が痛くなってきたから雨が降る、台風が来るとだるくて動けなくなるという人、身近にもいませんか。
気象病は、10代〜80代まで幅広い年齢層にみられる症状で、7〜8割は女性らしいです。

私はカラダの弱い子供だったので、天気が悪いと体調が悪くなりがちなのを、気温差や湿度に敏感なんだと言われてきました。大人になった今でもそうなんです。
高校時代、萩尾望都先生の名作漫画「ポーの一族」の中で、アランという子が雨の日は寝込んでしまうのを見て「自分と同じだ!」とすごく共感できたのを覚えています。
「気象病」として知られる存在になったことで、自分ごととして腑に落ちたのと、人に説明しやすくなりました。

*萩尾望都先生が2019年度の文化功労者に選出されました。すごく影響をうけた方なので、ほんとに嬉しいです。
▶︎ コミックナタリーの記事 (外部リンク)

気象病体質の人がいるいっぽうで、うつ病患者さんも、気象の変化によってうつの症状が悪くなったり、体調が悪くなってしまう傾向があります。
薬を飲みながら、ふだんから自分の疲れ具合や生活サイクルに気を使って生きているのに、気象の変化で具合が悪くなってしまうのは、不甲斐ない気持ちになってしまいます。

気象病のしくみ

気象病のおもな原因は、気圧の変化と温度変化。
前日と気圧が10ヘクトパスカル以上、1日の温度変化が7度以上あると、症状が出やすいので要注意です。
寒暖差によって起こる体調不良は「寒暖差疲労」とも呼ばれています。

一般的に気圧低下する時がヤバイのですが、気圧が上昇する時に不調になる方もいますし、大きな天候変化の前後に具合が悪くなる方もいます。

気象病のなかでも台風は、気圧変化が急激で大きくスピードが早いため、ダメージがでかい爆弾。
台風がどのあたりまで近づくと、体調が悪くなってくるか、気象病の人はだいたい把握していると思います。また、進路が東か西かによって、症状が出たり出なかったりということもあります。
台風の進路予報が不安を煽りますし、体調も悪くなって、ダメダメで寝込んでしまう人も多いです。
もし避難勧告が出たら、この状態で他人の多くいる避難所へは赴けないだろうな、と思ってしまいます。

気象病が起きるしくみは、次のように説明されています。
耳の鼓膜の奥にある、カタツムリのような形をした「内耳」には、気圧変化を察知するセンサーの役割があります。
そのセンサーでキャッチした情報は、脳を経て自律神経系を活性化させ、内臓や血管などの働きを自動的に調整して体を正常に保つはずなのですが…。
センサーが敏感すぎると、情報が過剰に自律神経へ行きすぎて、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。体の調整が間に合わずに混乱してしまうのです。
交感神経が活性化されすぎると痛みを感じ、副交感神経が活性化されすぎると怠さや眠気に襲われます。
さらに自律神経の処理に大量のエネルギーが消費されて、疲労が蓄積されます。
このような自律神経系のバランスが崩れによって、体調が悪くなってしまうのです。

耳の奥にある内耳が、気圧変化を察知するセンサー

以前、NHKの番組「ガッテン!」で、「内耳」が敏感な人は、乗り物酔いの薬を飲むことで、気象病を抑えることができると紹介していました。
乗り物酔いの薬なら、コンビニでも買うことができます。そんな簡単なことで気象病をやり過ごせるのか!と気分が高揚したものでした。
が、よくあるように、効く人と効かない人がいるようです。

私もさっそく試してみました! さぁ、自分は効く側か、効かない側か!
飲むタイミングや、薬の種類にもよるかと思います。全部を試したわけではありませんが、私の場合は仕事中眠くなってきてしまいました。
もっと追求すべきだったのかもしれませんが、それ以来飲むのを控えてしまいました。

天候と抑うつ状態

2019年10月。大きな台風がいくつも上陸して、25日間も雨が続き、大きな災害をもたらしました。
この月、体調の悪さ、症状の悪化を訴えて、メンタルクリニックを訪れた人が、例年よりも多かったそうです。
台風だけでなく、台風が去ったあとの急激な温度変化によって、不調を訴える人もけっこういたようです(私もでした)。

低気圧、寒さ、日照不足が、うつ病の発症や悪化に関係しているらしいという報告があります。
しかしまだ詳しいメカニズムの解明にはいたっていないとのこと。ラットを使った動物実験では、あきらかに関係しているらしいんですけど。

私の主治医が言うにはーー
センサーが敏感であっても、そのデータをうまいこと処理できれば、問題ないんですよね。
脳の働きが元気でない時に大量のデータを受け取っても、自律神経へうまく伝わらず、自律神経も混乱しまくって、カラダが不調になってしまうのでは、ということでした。
センサーが敏感なのがいけないと思ってたけど、要は、それを処理する側がポンコツなのがいけないワケね。

うつ状態では、心と体は一体なんだと実感することがよくあります。

体が不調でも、心が元気ならば頑張れる!
でもうつ状態の場合、体が不調だと心も一緒に引っ張られてしまいます。不安に襲われたり、動きたくても動けなくなる「制止」という状態に陥ってしまうのです。何かしないと!と思えば思うほど動けなくなる厄介な状態です。

もし心の緊張を和らげるのであれば、台風情報にとらわれすぎないことが必要なんでしょうね。
大型台風の上陸となると、エリアメールが聞きなれない着信音でたくさん届くし、近くの河川が氾濫水位を超えたなどの情報をみると、身を守る行動をするのにも、体がついてこれるのか不安になります。
ハザードマップの確認、いざという時のための備え、必要な情報だけの収集など、心の安定をまず考えるようにしたいです。

気象病とともに生きる

はじめてうつ病になった時の主治医は、悪天候の時症状が悪くなると伝えたところ、「自分以外の何かのせいにしない方がいい」と注意されたことがありました(泣)
当時に比べたら「気象病」の存在は知られるようになりましたよね。
ツイッターで、天気予報アプリのような「頭痛注意報 by ロキソニンSプレミアム」の広告を見た時は、気象病の認知ついにここまで!と感激した記憶があります。

気象病が、乗り物酔いの薬で改善できればラッキーです。
気圧センサーである内耳の血流をよくすることで、センサーと自律神経系を整える耳をひっぱるストレッチもいいようです。
また自律神経系を整えるために、腸内環境を安定させるヨーグルトを摂ることも進められています。予防のために、耳を引っ張って、ヨーグルトを食べるんだったら、手軽にできそうです。

頭痛〜るの画面

気象病の人は、スマホのアプリ「頭痛〜る」をたいてい入れてますよね。
気圧の変化をグラフにして、急激な低下があると、警告してくれます。あれ?不調?と思ったらすぐ気圧変化をチェックできるし、どの程度の急激変化かも確認できます。また、明日の夜ヤバいなーと思ったら、早く帰るなどの対策もできます。
もしまだインストールしていない人がいたら、マストアプリです。

ここ数年、毎年のように「これまで経験したことがない」「数十年に一度の」「観測史上初」という表現で、異常気象がやってきます。
これまで生きていたうちは大丈夫だったけど、これから先はわかりません。災害に遭ってしまうかもしれないし、キツイ気象病に襲われるかもしれない。
不安にさせる表現をしてしまい、すみません。
気象情報の技術進歩に頼りつつ、そういう時代に生きてるんだな、という心構えはしておかないとってことですね(ふぅ)。


気象病の症状が、あまりに重い人は、「気象病外来」を持っている病院を検索して、相談されるのがいいと思います。

ABOUT ME
二ゴ
うつ病になったのは10年前。それから復職、再発の休職を繰り返し、気づけばもう50代。元の自分に戻るのではなく、別の新しい自分にならなきゃともがいて生きてる最中ですけど、同じようにシンドイ思いをして生きてる人にむけて、少しでも励みになりたいとブログを始めました。